猿カニ合戦

 昔々、猿とカニがいました。

 カニは、おにぎりを持って歩いていました。

 そこへ猿が柿の種を持って歩いて来ました。

 猿は、おにぎりが欲しくなりました。

 

そこで猿は、カニに「おにぎりは、一個しかないけど柿は、次から次へとできるよ」

と言いました。

そして猿とカニは、おにぎりと柿の種を交換しました。

猿は、おにぎりをペロリと食べると山へ帰って行きました。

 

カニは、家に帰ると柿の種をまきました。

そしてカニは、水をやりながら歌いました。

「早く芽を出せ柿の種 出ないとはさみでちょん切るぞ」 と。

そしたら柿の種は、おどろいて芽を出しました。そしてどんどん伸びて実がなりました。

カニは、だれに取ってもらうか考えました。

 

その時猿が来て 「いい柿がなったな」 と言いました。

カニは、「取って取って」 と猿をせかしました。

猿は、「早く早く」 と言うカニを尻目にまずは、自分が味見をしました。 

そしてカニ目がけて柿を思いっきり投げました。

カニは、パシッと取りました。「ナイスキャッチ」と猿が言いました。

猿は、青い柿をのこしてすべて投げきりました。

二匹は、顔を合わせてにやっと笑いました。そして二匹は、たおれてしまいました。

 

「おれたち さいこうのあいぼうになれそうだな。おれたちのチームを作ろうではないか」

と猿が言いました。

そして猿とカニは、青い柿でキャッチボールを始めました。

その後 汗を流した猿とカニは、二匹で柿をほうばりました。

二匹で食べた柿は、それはそれはおいしかった。

それから二匹は、またキャッチボールを再開しました。また青い柿で。

しばらく遊んでいたら暗くなってきました。

「またね」 と言って家に帰りました。

 

次の日もまた猿とカニは、遊びました。そしてまた柿を食べました。

二匹は、まんぞくそうに食べました。

キャッチボールをまた始めました。

そして毎日楽しくすごしました。      (おわり)